1. はじめに
40代後半というある意味人生の折り返し地点を迎えた今、「このまま会社に頼りきった働き方でいいのだろうか」と考えることが増えました。
仕事にも慣れ、ある程度の成果も出し、役職も付き、収入もそれなりに安定してきました。けれども同時に、「このまま60歳や65歳まで働き続けて、それで終わりでいいのだろうか?」と、ふと考えることがあります。
日々の仕事に追われる中、目の前のタスクをこなすことで精一杯になり、「自由」と「選択肢」は徐々に減っていき、自分のキャリアを「設計する」という発想そのものが後回しになっていると感じています。
でも、だからこそ、意識的に少しだけでも立ち止まり、自分のこれからの働き方や収入のあり方を見直したいと考えています。
このブログでは、私自身の経験や感じたこと、考えていることをもとに、40代後半からのキャリア再設計と、将来を見据えた複数の収入源の考え方について書きたいと思います。
2. 現状の課題と限界:一本足のリスク
今の私は、会社員として本業からの収入だけで生活を成り立たせています。
もちろん、現状はそれなりに安定していますし、ありがたいことにある程度の収入も得られています。しかし、この本業だけの「一本足」の収入に頼っていることに、ここ数年、漠然とした不安を感じるようになりました。
例えば、年齢的な体力や集中力の低下。以前のように長時間労働の中でもしっかりと集中力を保ち続けることが難しくなってきたと実感しています。
また、子どもの教育費や親の介護、住宅費といった長期的な支出も現実的な課題として迫ってきます。
さらに、社会や会社の構造も少しずつ変化してきていると感じています。
「大企業にいれば安泰」といった感覚は薄まり、会社の中にあっても、人事制度の改正などから、スキルや価値を”自分で証明できる人”が必要とされる時代になっていると感じており、社内外を問わず自分自身の市場価値を見直すことが、ますます重要になっていると考えています。
将来的に本業以外の可能性を広げて、将来の選択肢を確保しておきたい。
これが、漠然とした不安である「一本足のリスク」に対する自分なりの解決策になるのではと考えています。
3. 複数の収入源を持つという考え方
収入源を複数持つことは、金銭的なリスク分散だけでなく「精神的な余裕」や「将来の選択肢」の増加につながるのではと感じています。
たとえ、ある収入が減ったとしても、他の収入で補うことができる安心感。これは、一つの会社に依存した働き方では得られない感覚だろうと想像しています。
複数の収入源は、大きく2つのタイプに分けて考えています。
ストック型収入
これは、労働時間と切り離された「資産が稼ぐ」収入です。たとえば、年金、配当収入、債権の利子などが挙げられると思います。
私自身、今のうちから、NISAなどを通じて、年金以外にも将来的に毎年一定の収入が得られる仕組みを育てようとしています。
- 公的年金や企業年金
- 株式の配当や債券の利子
- 金融資産の値上がり益 など
フロー型収入
一方で、将来的には会社員以外でも収入を得られる「流れ」も作っておきたいと考えています。
たとえば、自分の知見を活かした技術記事の執筆、キャリアに基づく講義・講演、そして技術士資格を活用した技術コンサルタント業務など、スキルや経験を活かして”稼ぐ”ことにより、仕事の選択肢を増やしていく収入です。
まずは、”情報発信”や”価値提供の場つくり”として、今できることから少しずつ始めようと考えています。
- 技術記事の執筆
- オンライン講座や情報発信
- 技術コンサルタント業務(技術士資格の活用)
- 将来的な起業・マイクロ法人として収益
4. 今できる小さな準備
「複数の収入源」と聞くと、何か特別なスキルが必要に感じられるかもしれません。
しかし、今、自分が準備として考えていることは、小さなことだったりします。
たとえば、自分の経験をブログに書いてみること。LinkedInで学びや考えを発信してみること。
これらは、ゼロから何かを創るわけではなく、これまで積み上げてきた知識や経験、日々の仕事や生活の中で得られる学びを言語化することだと考えています。
また、財務的な面では、投資や家計の見直しも大切な準備だと考えています。
少しでも固定費を減らし、資産をできるだけ効率的に運用することで、将来的に選択肢を大きく広げることができると考えています。
そして、将来的な起業をイメージしてみること。これも準備として1度やってみては?と思っています。
ブログや記事執筆
これまでの知識や経験をベースに、少しずつ情報発信をスタート。
まずは「自分が何者で、何を語れるか」を明確にしていくことが第一歩だと考えてます。
LinkedInなどでの発信活動
ビジネス向けSNSであるLinkedInにプロフィールを掲載し、キャリアや専門性を見える化。
これにより将来的な仕事の選択肢が自然と広がることを期待しています。
将来に向けたマイクロ法人設立の構想
独立=リスクが高いというイメージがありますが、マイクロ法人という形で小さく始めていくことで、精神的・経済的に無理のない形で”自分の看板”を持つことができるのではと考えています。
5. 目指したいライフスタイル
私が目指しているのは、必ずしも「FIRE(完全リタイア)」ではありません。
むしろ、自分で働く時間や仕事を選びながら、必要なだけ働くスタイルです。
将来的には、日本とタイを行き来しながら、好きな仕事をして、自由に暮らすライフスタイルを実現したいと考えています。
- 朝はジムや散歩で健康を整える
- 昼は技術支援や記事執筆などの仕事
- 夕方からは家族や趣味の時間
- 滞在場所は自分で選べる
会社員という働き方だけにとらわれず、必要なだけ働き、必要なだけ休む。
そんなライフスタイルを叶えるには、40代後半の今から準備をしておく必要があると感じています。
6. まとめ
40代後半という時期は、キャリアや人生を見直す最適なタイミングだと感じています。
あと10年、15年、このまま走り続けるのか。
それとも、自分の人生を「再設計」して、新しい選択肢を少しずつ広げていくのか。
すぐに会社を辞める必要はありません。大きな一歩を踏み出す必要もありません。
ただ、今できる小さなこと
- 情報を発信すること
- 支出を見直すこと
- 自分の価値を棚卸しすること など
を、ひとつずつ積み上げていくだけで、数年後には大きな違いが生まれると思います。
完璧でなくていいから始めてみる。大切なのは、「準備しておくこと」。
その準備が、「いつでも動ける自分」をつくり、「選べる人生」につながっていくのだと思います。
同じように感じている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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