管理者– Author –
自動車部品メーカーで材料技術開発に20年以上携わる技術系マネージャー。
技術士(金属部門)資格を持ち、タイでの海外駐在やグローバル調達・プロジェクトマネジメントの経験を活かしながら、現在は次世代モビリティのための技術開発に従事。
人生後半に向けて、複数の収入源と場所にとらわれない働き方を模索中。
日本とタイ、2つの拠点で“好きな仕事をして生きる”ライフスタイルを目指しています。
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特殊用途鋼について2
はじめに 特殊用途鋼として、ステンレス鋼鋼材について説明します。 ステンレス鋼鋼材(SUS) 一般に鉄鋼材料は、湿気があれば赤錆を生じ、酸と接触すれば溶解することも多いです。 しかし、鉄にクロムCrを添加するとクロムCr含有量の増加と共に腐食は減少... -
特殊用途鋼について1
はじめに 特殊用途鋼として、工具鋼鋼材について説明します。 工具鋼鋼材 工具鋼は、各種刃物や工具の材料として使用される鋼材です。 工具鋼の特性として、常温・高温での硬度が高く、耐摩耗性に優れ、適度な靭性を有しています。 また、熱処理が容易で、... -
機械構造用鋼について
はじめに 機械構造用鋼として、機械構造用炭素鋼鋼材及び機械構造用合金鋼鋼材について説明します。 機械構造用炭素鋼鋼材(SxxC) 一般的に、鉄鋼材料を機械構造用として使用する場合、一般構造用圧延鋼材(JIS G 3101)よりも信頼性のある機械構造用炭素... -
普通鋼について
はじめに 普通鋼として、鋼板及び一般構造用圧延鋼材の概要を説明します。 熱間圧延鋼板・冷間圧延鋼板 鋼板は、圧延方法によって熱間圧延鋼板と冷間圧延鋼板に大別されます。 原則として化学成分は規定されておらず、機械的性質(引張強さ、降伏点又は0.2... -
第二次試験問題〔金属加工/鋳造〕を解く
はじめに 選択科目「金属加工」の内容は、「鋳造、鍛造、塑性加工、溶接接合、熱処理、表面硬化、粉末焼結、微細加工その他の金属加工に関する事項」と規定されています。 今回、選択科目の専門知識の一分野である鋳造の学習として、平成19年度Ⅰ-1-1の問題... -
第二次試験問題〔金属加工/溶接接合〕を解く
はじめに 選択科目「金属加工」の内容は、「鋳造、鍛造、塑性加工、溶接接合、熱処理、表面硬化、粉末焼結、微細加工その他の金属加工に関する事項」と規定されています。 今回、選択科目の専門知識の一分野である溶接接合の学習として、平成20年度Ⅰ-1-4の... -
第二次試験問題〔金属加工/熱処理〕を解く
はじめに 選択科目「金属加工」の内容は、「鋳造、鍛造、塑性加工、溶接接合、熱処理、表面硬化、粉末焼結、微細加工その他の金属加工に関する事項」と規定されています。 今回、選択科目の専門知識の一分野である熱処理の学習として、平成20年度Ⅰ-1-5の問... -
第二次試験問題〔金属加工/塑性加工〕を解く
はじめに 選択科目「金属加工」の内容は、「鋳造、鍛造、塑性加工、溶接接合、熱処理、表面硬化、粉末焼結、微細加工その他の金属加工に関する事項」と規定されています。 今回、選択科目の専門知識の一分野である塑性加工の学習として、平成20年度Ⅰ-2-3の... -
第二次試験の出題意図と問題構成
はじめに 技術士第二次試験の金属部門の必須科目及び選択科目について、出題意図と問題構成をおさらいします。 必須科目 まず、必須科目の出題意図、問題構成及び問題内容です。 出題意図 出題意図:必須科目 技術士第二次試験実施大綱に、必須科目の出題... -
【回答】技術士第一次試験_専門科目_金属部門_令和元年度_Ⅲ-10
分類:金属材料(強化機構) 問題:金属材料の強化機構に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。① 面心立方構造の金属では、結晶粒径に加えて積層欠陥エネルギーも加工硬化挙動に影響を及ぼし、一般的に積層欠陥エネルギーが小さいほど加工硬...