管理者– Author –
自動車部品メーカーで材料技術開発に20年以上携わる技術系マネージャー。
技術士(金属部門)資格を持ち、タイでの海外駐在やグローバル調達・プロジェクトマネジメントの経験を活かしながら、現在は次世代モビリティのための技術開発に従事。
人生後半に向けて、複数の収入源と場所にとらわれない働き方を模索中。
日本とタイ、2つの拠点で“好きな仕事をして生きる”ライフスタイルを目指しています。
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技術とマネジメントの両立−現場感覚を活かしたキャリア戦略
1. はじめに:技術者がマネジメントに向き合うということ 技術者としてキャリアをスタートした私にとって、「マネジメント」は最初、遠い世界の話でした。 開発テーマをどう進めるか、材料特性をどう最適化するか──日々の業務は技術的な思考と現場対応の連... -
日本とタイ、2拠点生活という選択−人生後半を自分らしく設計する
1. はじめに:2拠点生活という選択肢 40代後半を迎えた今、これからの人生をどのように過ごしていきたいかを、改めて真剣に考えるようになりました。 仕事だけでなく、暮らしや健康、家族との関係、自由な時間──これらをどのようにバランスよく保ちながら... -
キャリアの閉塞感を打破した海外駐在の決断
1. はじめに:海外駐在がもたらす変化 海外駐在は、単なる勤務地の変更ではなく、異なる文化や価値観に触れることで、個人のキャリアや生き方に大きな影響を与え得る経験になると考えます。 私自身、かつて4年間にわたってタイで駐在生活を送りました。最... -
40代後半から始めるキャリア再設計−自分らしく生きる準備
1. はじめに 40代後半というある意味人生の折り返し地点を迎えた今、「このまま会社に頼りきった働き方でいいのだろうか」と考えることが増えました。 仕事にも慣れ、ある程度の成果も出し、役職も付き、収入もそれなりに安定してきました。けれども同時に... -
このブログについて ― 40代からのキャリア再設計と2拠点生活・海外駐在のリアル
このブログは、製造業の技術者として20年以上のキャリアを歩んできた私が、「40代からのキャリア再設計」と「日本と東南アジア(主にタイ)での2拠点生活の実現」に向けて模索する過程を記録として綴るものです。 私は、かつてタイで4年間の駐在生活を経験... -
技術士資格の価値と活用法
技術士資格は、技術の高度な応用能力と豊富な実務経験および高い技術者倫理を備えた技術者であることを証明する日本の国家資格です。 しかし、医師や弁護士のような業務独占資格ではなく、資格を持つだけで仕事が発生するわけではありません。 それでは、... -
第一次試験問題〔専門科目〕を解く
はじめに 金属部門の令和4年度技術士第一次試験問題〔専門科目〕を解きます。 全35問中の2問目です。 問題(Ⅲ-2)と解答 問題 高炉(溶鉱炉)製銑プロセスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 選択肢 高炉は竪型炉の一種で、主原料である... -
第一次試験問題〔専門科目〕を解く
はじめに 金属部門の令和4年度技術第一次試験問題〔専門科目〕を解きます。 全35問中の1問目です。 問題(Ⅲ-1)と解答 問題 次に示す一定圧力下における共晶系のA-B二元系合金状態図に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか(図省略)。 選択肢 組成... -
鋳鉄、焼結金属材料について
はじめに 鋳鉄及び焼結金属材料について説明します。 鋳鉄 鋳鉄の組織 鉄Fe-炭素C系平衡状態図では、炭素C量が2.06~6.67%を鋳鉄に区分しますが、一般的には炭素C量が2.0~4.0%、シリコンSi量が0.5~3.0%程度を鋳鉄という場合が多いです。 また、... -
特殊用途鋼について3
はじめに 特殊用途鋼として、ばね鋼鋼材、快削鋼鋼材、軸受鋼鋼材などについて説明します。 ばね鋼鋼材(SUP) ばね鋼鋼材(JIS G 4801)は、弾性変形で機能を発揮するため高い弾性限が要求され、また、繰り返し荷重が加わるため高い疲労限が要求されます...