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【回答】技術士第一次試験_専門科目_金属部門_令和元年度_Ⅲ-10

分類:金属材料(強化機構)

問題:
金属材料の強化機構に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① 面心立方構造の金属では、結晶粒径に加えて積層欠陥エネルギーも加工硬化挙動に影響を及ぼし、一般的に積層欠陥エネルギーが小さいほど加工硬化しやすい。
② 置換型固溶元素に比べて、侵入型固溶元素は格子をより大きくひずませるので固溶強化能は大きく、その量は洋室原子濃度の二乗に比例する。
③ 運動する転位が間隔λの障害物によってピン留めされるとき、転位にはたらく最大せん断応力はτ=Gb/λで表すことができる。ここで、Gは剛性率、bはバーガース・ベクトルである。
④ ホール・ペッチの関係とは、降伏応力σと平均結晶粒径dがσ=σ0+k/√dの関係を持つことをいう。ただし、k、σ0は定数である。
⑤ 逆位相境界の発生により系の内部エネルギーが上昇するため、規則相粒子内の転位運動は阻害されやすい。

正解:2

解説:

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この記事を書いた人

自動車部品メーカーで材料技術開発に20年以上携わる技術系マネージャー。
技術士(金属部門)資格を持ち、タイでの海外駐在やグローバル調達・プロジェクトマネジメントの経験を活かしながら、現在は次世代モビリティのための技術開発に従事。
人生後半に向けて、複数の収入源と場所にとらわれない働き方を模索中。
日本とタイ、2つの拠点で“好きな仕事をして生きる”ライフスタイルを目指しています。

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